建設現場でとび(鳶)職の地位は高い?低い?

「とび職に興味があるけれど、なんだか下に見られそう…」と思っていませんか。

実はそれ、大きな勘違いです。

本記事では、建設現場において、とび職の地位はどれくらいなのか解説します。

とび職を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

とび(鳶)職の地位はどれくらい?

https://pixabay.com/ja/photos/住宅建設-新しい建物-建設現場-1407499/

建設現場では、とび職以外にも現場監督、電気や内装などさまざまな職種の人が出入りします。

その中でも、とび職の地位は高く、他の職人から尊敬されていることが多いです。

なぜ、とび職の地位が高いかというと、建設現場で一番重要な存在だから。

とび職は、他職種の安全のために作業するのが仕事です。

つまり、建設現場に出入りする人がどんな作業をするのか、すべて把握しておく必要があります

また、他の仕事も管轄することがあり、いわば現場のリーダー的存在と言えるのです。

これは小規模な建設現場だけでなく、大規模な現場においても同様の傾向があります。

とび(鳶)職は街の英雄だった?

https://pixabay.com/ja/photos/消防士-職業-リーダーシップ-920032/

とび職の歴史をたどってみると、意外な過去を知ることができます。

江戸時代、とび職は英雄であり、アイドルのような存在でもありました。

というのも、もともとは現在のとび職と同じような内容の仕事に加え、消火活動も行っていたため。

ほとんどの家屋が木造で、頻繁に火事が起きていた江戸時代。

当時の消火活動といえば、建物を壊すことだったとか。

そのため、建物に詳しいとび職が消火活動も行っていたのです。

消火活動が終わると、観衆からの歓声が飛び交っていたそうですよ。

また、とび職・大工・左官は、「華の三職」と呼ばれ、憧れの職業でもありました。

建設は鳶に始まり、鳶に終わる

https://unsplash.com/ja/写真/Wv2U24G2F78

建設業界では、「鳶に始まり、鳶に終わる」という有名な言葉があります。

これは、建設現場においてとび職が最初に作業を始め、また最後に作業するのもとび職ということを指します。

とび職の主な仕事は、他の職人が作業するために足場をつくること。

そして、建設が終わると足場を解体して、現場が終了となります。

とび職は最初から最後まで現場にいることから、すべての流れを見て、知っているのです。

職長会とは?

https://unsplash.com/ja/写真/p5wrlynJR4A

職長会とは、各職種の職長(現場で指揮監督するリーダー)の集まりのこと。

建設現場の主な方針を決めるのは、職長会です。

・作業員への現場指導

・送り出し教育

・地域貢献活動

・作業員の安全管理

この他にも、職長会会議によってさまざまなことが決められます。

職長会の雰囲気によって、建設現場の雰囲気も決まると言えるでしょう。

職長会の会長はとび(鳶)職が多い!

https://unsplash.com/ja/写真/Ua-agENjmI4

各職種のリーダーが集まる職長会の中でも、会長が選ばれます。

職長会の会長は、いわば建設現場における最重要人物。

そんな会長にもっとも選ばれやすいのは、とび職です。

なぜ、建設現場の最重要人物にとび職が選ばれるかというと、他の職種を束ねることのできる立ち位置にいるため。

とび職は建設現場での作業をすべて知っているため、他の職人との交流が深いです。

他の職人から尊敬されていることも多いため、良いとび職さえ抑えることができれば、良い建設現場になるのです。

建設現場の構想が上がってくる際にも、まずとび職へ声がかかるケースが多いです。

まとめ

https://unsplash.com/ja/写真/sTw2KYpoujk

本記事では、建設現場におけるとび職の地位の高さについて解説しました。

とび職は他の職人から尊敬されやすく、建設現場での最重要人物ともいえます。

建設業界で上を目指すなら、とび職に就くことをおすすめします。

江戸時代の英雄は、現代でも建設現場の英雄と呼べるでしょう。

今回の記事でとび職に興味が出たら、ぜひ一歩を踏み出してみてくださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!