みなさんこんにちわ。 大分寒くなってきた今日このごろですが、職人のみなさん!寒さ対策や風邪対策は万全ですか!? 今年も残りわずかで世間はクリスマスモード一色ではありますが頑張っていきまっしょい。 ところで、現職の鳶職人さんはどの鳶職の分野でどこを専門として成長していきたいとか考えていた時期ってありますか? 「今は多能工の時代。一つの分野を極めることは一流とは言えない。各分野でスペシャリストになることが今の時代の一流]との声もあるとは思いますが、 これから鳶職を目指す人には「足場を作りたい!」とかシンプルな憧れがあると思うんですよね。 だからちょっとTwitterでアンケート取ってみました。
鳶職人なら何を目指すアンケート結果報告
ではでは、先日Twitterを利用して実施したアンケートの結果を発表します。少し勝手な考察も入りますがご了承ください笑
順位関係なく、鳶職▶︎足場鳶▶︎重量鳶▶︎鉄骨鳶▶︎まとめの順番にいきます!
それでは少々おつきあいくださいませ。
“鳶職”が全体の”28%”で第2位!
まず鳶職ですが、全投票の28%でした。
各分野でのスペシャリスト志向なのか、足場鳶や重量鳶そして鉄骨鳶といったものがどのようなことを専門としているのか分からない
ので鳶職にって方たちが鳶職に投票したのかな?
職人さんの人口が減る建設現場においてもはや「自分は足場鳶だから足場しかせん!」って言えるような時代でもないですからね。そういった背景の中で、一流の鳶職人の定義みたいなもんが変化していることを察知している若者がいたら素晴らしいですね。
仮に、足場鳶とか重量鳶を選択された方も、明確な目標や憧れがあるってことだから素晴らしいですよ!
“足場鳶”が全体の”34%”で堂々の第1位!
いやー”足場鳶”人気ですねーーーー!なんでこんな足場鳶さんて人気なんでしょうか?
ちょっと考てみました。
①足場鳶の仕事の理解
鳶職、重量鳶そして鉄骨鳶を抑えて全体の34%の投票を獲得した足場鳶ですが、その人気の理由に”仕事内容をイメージしやすい”
ということがあるのかなと思いました。
重量鳶、鉄骨鳶って言われても、あまり仕事のイメージも湧きませんもんね。それに、高所で華麗に仕事をこなす鳶職人さんの
イメージ的に、[重量]とか[鉄骨]っていうワードがしっくりこないなんて方もいるのかなとも思いました。
②鳶職=空の職人=足場作り
鳶職人に憧れる多くの人たちの多くは、高所、つまり空で日々戦う職人というイメージや姿に憧れを抱いていると思うんですよ。
足場鳶さんの仕事って、日常生活の中で目にする機会も多く、鳶職人への憧れのイメージとめちゃくちゃ合致している。だからこそ
人気があるのかなって思いました。
足場鳶の仕事内容についてもっと知りたい方は、建設現場FAQ[足場鳶について]を!
“重量鳶”が全体の24%で第3位!
これは意外でした、正直。てっきり[重量鳶]さんが最も投票を集めないのかなと勝手に思っていたら第3位ですよ。
重量鳶さんは、主に建設物内部で数十トンにも及ぶような重量物(クレーンなどの大型重機)の搬入、設置、解体をする鳶職人さんです。鉄骨鳶さんとの領域ともがっつり連動するのが重量鳶さんで、前者が[外]、後者が[内]といったイメージですかな。
重量鳶さんの仕事について知りたい方は建設現場FAQ[重量鳶、その仕事内容について]を見てみてください!
鳶職の花形とも言える”鉄骨鳶”が投票獲得できず!
この結果は、重量鳶とは違う意味で意外でした。というのも、鳶職の花形とも言える分野ですからもっと”重量鳶”よりも
人気があると思っていました。結果的には全体の12%でした。
鉄骨鳶さんがどんなことを専門にし、どのような建設プロジェクトで活躍しているのかのイメージが湧かないのかなと。
その辺りがイメージできれば憧れを持つ人も増えるんだろうなーと思いました。
また、建設職人さんの待遇悪化を背景に、”危険=リスク”のあるプロジェクトを担当する職能分野が若い方から敬遠されがちなのかなとも考えられますね。
しかし、「高層ビルなどの大型インフラ建設プロジェクトに携わりたい!」、「そんなプロジェクトにて価値ある職人になりたい!」
と願うならば避けては通れない分野ですので、もっと若い方から志向されるよう何かアクションを起こす必要性もありますね。
鉄骨鳶さんの仕事内容については以下建設現場FAQにて詳しく説明しているので是非見てみてください。
最後に「スーパー鳶職」を目指すという志の胎動を願って
どの専門性を高めるかという未来を見据える目、姿勢はとても大事です。そういった目標を持ち続け是非とも頑張っていただきたいと
鳶CONは思います。
一方で、鳶職・足場・重量そして鉄骨とあらゆる分野を横断して専門性を高めていく”スペシャリストな鳶”こそが、今の時代の一流という認識はより高まっています。以下は”現場の神と称される職長さんの言葉”です。紹介します。
重量とは10tあるものを取り扱います転がすテクニックも必要。
鉄骨鳶は100m以上の上空でもボルトを取り付ける技術が必要。
建設現場では足場がないと作業が進まないときがあります。必要なときは自分で作ることもある。
本来の鳶職とは1つの仕事に多種多様なテクニックがないといけないのです。鳶一級技能士試験は、それらを包括する試験です。鳶職やる以上は1つを極めてもつまらないですね。鳶職を楽しみましょう!
「鳶職を楽しむ」っていい言葉ですよね。一つを極めることも楽しみがありますが、その他の分野も極める必要性がある職業も
珍しく、とてもやりがいありますよね。
「スーパーな鳶職になるんだ!」って険しい道のりですが、そんな高き目標をこれからの時代を担っていく若い方々には抱いていただきたい。
特定分野だけではなく、重量、鉄骨、足場といろんな領域で活躍する職人の動きを見て学ぶということを今日の現場から意識して
みてはいかがでしょう。
スーパーな鳶職人を目指して。