建設職人さんって今後どうなんですか!? その疑問を紐解くキーワードは、 “グローバル”、”IT”、そして、、”ネットワーク”。

まこ:こんにちわ。本日は「まこの”ドキドキ”突撃インタビュー」へのご対応をご了承いただいてありがと
うございます。しかも、記念すべき”第一弾”に。
吉川社長:いえいえ。第一弾に選んでいただいて光栄です。でも、タイトルがどこかで聞いたことある様
な、、、、、、、
まこ:え!?そうですか?、、、私も聞いたことあるような、ないような(笑)
吉川社長:でっかい”しゃもじ”とか持ってないんですか?(笑)
まこ:逆に、差し入れを持参させていただきました!
吉川社長:あーーなるほど、、、、、、ありがとうございます。
まこ:早速で恐縮ですが、インタビューに入らせていただいてもよろしいでしょうか?
吉川社長:もちろん、よろしくお願いします。あんまり、緊張されずに、リラックスしてやりましょう。
まこ:はい。ありがとうございます。では、早速始めさせていただきます。よろしくお願いします。
これからの時代に、何故「職人」なのでしょうか?

まこ:すいません、、、、いきなり核心を突くような質問で、、、、、(汗)
吉川社長:いえいえ、とんでもないです。そこは、私自身もしっかり説明させていただきたいことですから。
まこ:よかったです。ありがとうございます。では、吉川社長、よろしくお願いします。
グローバル、IT、ネットワークを代表するテクノロジーの進 化、、、、ホワイトカラーを取り巻く競争環境はもっと厳しいもの になる。

吉川社長:みなさんご存知かとは思いますが、建設職人さんのように現場で働く方をブルーカラー、オフィ
スなどで働く方をホワイトカラーと呼びますが、一体どっちがいいんでしょうね?
まこ:うーーーん、、、、一般的には、ホワイトカラーですよね、、、、違うんですか?

吉川社長:競争度合いから考えたら、絶対ブルーカラーですよ!グローバル化なんて言葉は聞いたことあり
ますよね?
まこ:はい。もちろん。深い意味までは、、、、、、、(汗)
吉川社長:簡単に言えば、国境を越えて、お金やリソースが飛び交う時代ってことですね。
まこ:うーーーん、もう難しいです。
吉川社長:日本企業が、もっとお金を稼ぐために、国内だけでなく海外の消費者や企業を相手にする、それ
に伴って、日本という島を超えて海外現地に工場や支社を立ち上げビジネスをする、これがグローバル化で
すよね、、、、、簡単に言えば。

まこ:そうですね。
吉川社長:ただ、良いことばかりじゃないですよね。私はホワイトカラーのポジションがこのグローバル化
を始めとした、ビジネスを取り巻く環境やスタイルの変化に伴ってどんどん危うくなってきていると考えているんですよ。
まこ:例えばどんなことでしょうか?
吉川社長:生産コストを下げたい企業は、その拠点を海外に移す、生産現場、工場の空洞化ってやつです
ね、エンジニアを中心に、海外から優秀な人材を調達するなんてことは、この時代よくありますよね、、、
エンジニア人口は日本で不足していますから、そういった面でも海外から人材を調達する動きは自然ですよね、、、、。
まこ:なるほど、グローバル化でホワイトカラーの方々の立場もどんどん厳しくなっているんですね。
吉川社長:その通りです。それに、今や、ロボティクス、人口知能(AI)の技術が目覚ましい進歩を遂げてい
ますよね、、、全てをロボットに置き換えた宿泊サービスが誕生したり、コンサルティング分野にAiが導入
されたりなど、ホワイトカラーの土俵へ今度は技術核心の手が浸食し始めていますよね、ますます、これか
らのホワイトカラー界は厳しくなっていくのではないでしょうか、同じ人間に加えて、”ロボット”、”AI”と
も競争しなくちゃならない訳ですからね。グーグルのAIなんて、プロの棋士に勝利してますからね、ラーニ
ングのスピードとそれを実践に活かす一連のスピードは人間ではどうしようもないですよね、、勝ち目なん
てないですよ。
まこ:なるほど、、、ホワイトカラーの方々大変そうですね、、、、、、、

吉川社長:そうですよ。今後は、絶対ブルーカラー、、、「技術・技能=腕」で飯を食べる時代ですよ!
グローバル化の中で、生産工場で働く中間所得層が減っていま す。経済、社会秩序の安定のために必要な中間所得層の空洞化を埋 めるセグメントこそ、”建設職人”。
吉川社長:さらに、このグローバル化に伴って発生している深刻な空洞化があるんです。
まこ:え、なんですか?
吉川社長:生産工場などで働かれている中間所得層の減少、中間所得層の人口は経済、社会秩序
の安定、維持には必要不可欠な要素ですから、今まさにその空洞化が深刻です。
まこ:今後は、その中間層人口をもっと増やさないといけないんですね、、、、何か策ってある
のでしょうか?
吉川社長:民間企業にできることにも限界がありますから、、、ただ、私は建設職人こそ、中間
所得人口の減少分を今後埋めていくと考えています。震災復旧工事でも人が足らない状況が続いて
いる中、社会貢献性も高く、やりがいを持って働くことができます、働き手にとっても良いと思
いますよ。

まこ:確かにそうですね。やりがいを持てて、社会貢献にもつながる仕事をしながらお金を稼げ
るって素晴らしい仕事ですね。
吉川社長がキーワードに挙げていらっしゃいます、IT,ネット ワーク、建設職人さんたちは、仕事を奪われたりはしないんです か?気になっている方も多いと思うんですよ、、、
まこ:建設現場で働く職人さん達が必要とされることは理解できましたが、AIやROBOTICSの技術
進化を考えると、建設現場の職人さんたちもロボットに仕事は奪われちゃうとかはいかがでしょうか?
吉川社長:まずですね、、、建設職人の人口がどんどん減少しているのはご存知ですか?
まこ:いえ、、知らなかったです、、、、減っているんですか?
吉川社長:減っています。向こう10年で、約100万人以上もの職人人口の更なる下落が予測されています。
☆表参照(一般社団法人日本建設業連合会作成資料”技能労働者不足に対する考え方”より)

まこ:そんなにもですか?どうしてそんなに減っているんですか?
吉川社長:少子高齢化は確実に影響を与えています。他にも、「ゼネコン=悪」、「建設投資=悪」といっ
た風潮による建設投資の減少、職人の待遇悪化などが原因として挙げられます。東日本大震災、そして、先日発生した「熊本」や「鳥取」での地震による公共インフラや家屋の倒壊、それらへの復旧作業を担う職人
の手が不足してなかなか作業が進まないといった問題も浮き彫りになってきていますよね。これを受けて、
官と民、国交省、ゼネコンは職人人口の増加に躍起になっているわけです。

まこ:うなんですね、、、知らなかったです。そんな問題があったとは。
吉川社長:そうですよ、つまり、職人は不足している、それだけ見ても今後のニーズは大きいわけですよ。
そして、技術革新による技術労働者の地位が危ういといったことも限定的だと考えています。

まこ:では、ロボット技術の進歩によって、技術労働者の地位、つまり職人さんの仕事自体奪われたりはし
ないんですか?
吉川社長:それは無いと考えます。無いと言っても100%ではなく、前述しましたが”限定的”だと考えてい
ます。つまり、建設プロジェクトにおいて、全ての作業においてロボットによるオートメーション化は絶対
不可能ということです。
まこ:どうしてですか?
吉川社長:だって建物によって、デザインは異なり、形も異なりますよね、、、言い換えれば、プロジェク
ト単位で全く異なるプログラムが必要になり、必要となるロボットの形状も異なるわけですよ、部分的なロ
ボットによるオートメーション化は可能だとしても、ほんの極一部のルーティン作業にのみ採用されるとい
うのが私の見解です。
まこ:なるほど、、、そういうことなんですね。

吉川社長:仮に、極一部のルーティン作業(低付加価値作業)にロボット技術を導入したとしましょう、そ
の費用って莫大ですよ、、、、研究開発投資、実証実験、導入コスト、、、、、、いやー考えられないです
よ、、、、、、、
今後の日本における建設投資の見通し、、、、、、 増えるの、減るの、、、オリンピック特需の後は、、、、、
まこ:職人さんの必要性については、すごく理解できました。でも、「建設投資=悪」なんて風潮が
今後も続けば、建設投資、予算の縮小、それに伴う職人さんの待遇悪化がよりヒドくなってしまって、、、
結局同じなのではなんて考えてしまうんですが、、、、、、いかがでしょうか?オリンピック特需とかで
今盛り上がっているとは思いますが、一時的なものですよね。

吉川社長:確かに、オリンピック特需はあります。バブル期と比較すると国内建設投資の規模は、
約半分の約50兆円規模です。ただ、「オリンピック特需」が建設市場の今後を左右する何てことはありま
せんよ。地震、台風など、災害特需と言ってしまったら極めて不謹慎ですが、、、、、先日鳥取、熊本でも
予測不可能な大きな地震がありましたよね、道路に亀裂が、陥没した、橋が落ちた、家屋、ビルが倒壊し
た、、でも、復旧を担う建設機械、職人が不足しているわけですよ。
まこ:確かに、オリンピックだけじゃなくて、日本ならではの特殊な環境が生み出す建設投資も絶対ありま
すもんね。
吉川社長:加えて、耐震性の強化、省エネ化など建設投資を後押しする政策自体の要素もまだまだ建設投資
を今後後押しするものとして残っています。
まとめると、職人が減っている、でも建設投資の見通しは悪く はない、、、、、では、そんな中での、吉川社長の次の一手はズバ リ何でしょうか!?
まこ:では、ズバリ!吉川社長の次の一手は何でしょうか?
吉川社長:それが”鳶CON”なんですよ。
まこ:では、今後の取り組みについて、”鳶CON”を利用してどのようなことを行っていく予定なんでしょう
か?その展望、野望について教えてください。
職人の”すべてのライフステージ”を支援することです

吉川社長:職人のライフステージ毎に施策を打っていきたいと考えています。
まこ:職人のライフステージとは?

吉川社長:ライフステージとは、「結婚」「出産」などで変化する生活スタイルをステージで切り取り、そ
のニーズを考え、サービスを提供するといった概念(マーケティング用語)ですが、それを「職人」さんで
考えてやっていこうと思っています。
まこ:具体的にはどんなことをお考えなのでしょうか??
吉川社長:目的は、「職人を増やす」ことなわけですから、、、「これから職人になりたいと考えている、
検討ステージに属する方々」へ、職人の魅力を発信していきたいと考えています。カッコイイ言い方をする
とブランディングですよね。
まこ:いいですね。確かに、これまで建設職人さんのブランドをPRするものってそんなに無かったですも
んね、、、(私が無知なだけだったらすいません汗)
吉川社長:いやいや実際に少ないですよ、、、まだまだ。でもこれから増えてくると思います。先行して
早くポジションを築きたいですよね。
まこ:そうですね!

吉川社長:また、建設職人の方々は、日々新たな現場を探していますから、将来的には、日本全国に存在す
る「現場採用情報」を集約し情報を提供していきたいと考えています。「建設現場を探すならまず鳶CON」っ
てなればいいですよね。
まこ:魅力を発信し、その後の現場探しも支援するということですね、、、、まさに”職人ライフステージ
の支援”ですね。
吉川社長:その通りです。でもそれだけでは無いですよ。
まこ:なんですか??
職人から職人へ、技術継承の架け橋へ。

吉川社長:優れた技術やノウハウを次の世代へ継承していく必要性があります。鳶CONから、そこもなんと
かしたいと考えています。

まこ:でも技術的な部分の継承ってなかなか、インターネットなどでは難しいんじゃないですか?
吉川社長:確かに難しいと思います。そこは、向井建設さんと協力してなんとかしていきたいと考えていま
す。鳶CONでは、実験的に「とび技能士学科・実技試験」の対策と称して簡易ではございますが、向井建
設さんの協力を得てコンテンツを制作し発信させていただきました。
まこ:そうなんですね、成果はどうだったんですか!?
吉川社長:想像以上にですね、多くのPVを確認しています。Twitterは微妙なのですが、Fcaebookでそれ
らのコンテンツを発信させてもらうと、すごく多くの反応をいただけるんですよ。WEB、SNSどちらも反
響がありましたね。

まこ:ヘェーーーーーーそうなんですね!

吉川社長:なので、「技術の向上やノウハウを拡張または深めることのできる情報への”ニーズ”は高い」と
思っています。その領域でのコンテンツ制作・発信については、向井建設さんの協力が絶対不可欠ですから、協力して今後一層充実させていきたいですね。
まこ:それら全てが実現できたら本当に凄いですね。是非今後も頑張ってください!
最後に、、、、一言、、、 「建設業界へぜひ入ってきてください」
まこ:記念すべき第1回目のインタビューが、吉川社長でよかったです。
吉川社長:いえいえ、こちらこそありがとうございます。
まこ:最後に何か、この記事を読まれている方へのメッセージなどあれば、、、
吉川社長:一言、、、「建設業界へぜひ入ってきてください」

まこ:ありがとうございます。本日のインタビューは建設業界により興味を持てるような素晴らしい
機会でした。”頑張れ建設職人!”って気持ちが湧きました。
吉川社長:それは良かったです。今、マコさんから頂いたような”声”を広げていく上で、インターネットは
ものすごい大きな可能性を秘めていることは間違いありませんので、是非とも、鳶CONの応援をこれから
も、よろしくお願いいたします。
まこ:もちろんです。本日は本当に貴重なお時間を頂きありがとうございました。

吉川社長:こちらこそありがとうございました。
次回に続く