脚立による災害防止は重要だが、基本を押さえないとダメ!

建設現場での脚立開き止めの正しい方法

基本中の基本ではありますが、「脚立」や「移動はしご」「うま」等を用いた作業で、年間どれほどの事故件数があるかご存知でしょうか?
高所作業において、「墜落・転落」の事故は、平成24年度では14件、平成25年度では12件が発生しています。(関東)年々少なくはなっているとはいえ、死亡事故も報告されています。

 

 

目次

作業の基本をおさらいしましょう!

 

 

①開き止めは確実に取り付ける

 

基本中の基本ですが、忙しく忘れてしまう方が多いようです。忙しいからしなくていいではなく、確実に両方止めましょう!

 

②設置場所は平坦な場所で、尚且つ水平に

 

作業場所によっては、不安定な場所や狭い場所等、脚立の設置が困難な場合も多々あるかと思います。その様な場所では、それぞれにあった物を使用しましょう!

 

③天板作業はNG

 

天板に乗っての作業は非常に危険です。バランスを崩し転倒・転落しやすい一番悪い例です。

 

④荷物を持って昇降しない

 

工具や部材等を持ったまま、昇降するとどうしても片手になってしまいます。ですがこれは少しバランスを崩すと、片手でバランスを取ろうとするので、脚立にも変な力が加わり、脚立ごと転落する事故が発生しております。なるべく両手が空いている状態が望ましいでしょう。

 

⑤脚立に向かって前向きで昇降する

 

皆さんも経験はありませんか?脚立が自分の後ろ(お尻が脚立側)で昇降した経験です。実はこれも事故につながりやすいです。バランスを崩す、3段目から飛び降りて足を挫く等、単純事故が多いですが、十分に気を付けましょう。

 

⑥不安定な姿勢での作業禁止

 

状況によっては「頑張ればギリギリ手が届く」「身体を捻れば何とか」等、その方が早い状況は多々あるかと思います。ですがその、少しのムリが事故につながり、結果現場が止まってしまったり、周りに迷惑を掛ける状況になりかねません。面倒でも、脚立を変えたり、場所を移動するなど、確実な作業を心がけましょう!

 

⑦脚立上での重量物の取り扱いや反力の大きい作業はしない

 

脚立上で重い物を無理に取ったり、バール等を使用した作業は反力が強く、非常に危険です。転倒・転落の危険性が高いので、足場を組むなり、うまに変えるなり作業場所を確保しましょう。

 

最後に

 

まだまだ注意する点は沢山あるかと思います。
企業によっては脚立の仕様を禁止する等の措置をとっている事もあるようです。それほど危険だ(事故が多い)と言う証拠ですね。
気軽に使えるからこそ、意識が散漫になりがちですが、これを機に見直してみてください。

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