携帯用丸ノコについて

土木/鳶職の工具「丸のこ」

携帯用と付くと、小さい物を想像しがちですが、携帯用丸ノコは一般的な丸ノコです。
ホームセンター等でもよく見かけるようになりました。

学生時代でも、使用した事があるのではないでしょうか?
その身近な感覚のせいでしょうか?丸ノコは危険に思えないと言う意見が多いです。

でも実際には丸ノコでの事故は多数報告されています。
「指を切断した。」「太ももを切ってしまった。」「反動で腕を5cm切った。」等、大きい事故では、手術が必要になる事故も報告されています。

では、どういった事に気を付けるれば、少しでも事故は減るのでしょうか?

①空中で扱わない。
建築現場などでは、職人さんが片方の手に材料を持ち、片方の手で丸ノコを操作し空中で材木を切断したりしています。
これは非常に危険ですので、真似はしないでください。
彼らは2回は手を切っている経験者で、3度目がある事を覚悟の上で空中で作業する・・・のかも知れません。

②厘木(りんぎ)する。
基礎中の基礎ですが、非常に大事ですので、再確認してください。
厘木(りんぎ)とは切る物と地面の間に挟む木材(木材以外の場合もあり)の事です。
りんぎ

上記の使用方法は危険です。厘木と厘木の間を切断すると、切断した材木が下に折れて、丸ノコの刃を挟みます。
刃が挟まれると、丸ノコが反発し反動で手を切ったり、足を切ったりします。またケガだけではなく、切断面も汚くなりがちです。

また切断した物が中に落ちる形にすると、全て刃が挟まれ、丸ノコが反発する可能性があります。厘木を増やし、切断しても材料が落ちないようにしたり、外に落ちる様に厘木を配置しましょう。

③コードは余裕をもって
丸ノコのコードの長さを考えず、無理な体勢や、コードがギリギリで使用している方を良く見かけます。
これは気付かないうちに、コードを一緒に切断してしまい、急停止反動を引き起こしたりします。その反動で指や足などを切る事もあります。また切断方向にコードを回していたり、物を置いたりするのはやめましょう。

④切断中に引っ掛かる。
材料の切断中に、丸ノコが引っ掛かり切れ味が悪い箇所があったりします。それを無理やり力で押すと、反発する事が多々あります。
切断途中で引っ掛かったら無理をせず、一度引いて空回ししてから再度切断しましょう。

⑤持ったまま回転移動しない。
丸ノコを手に持ったまま、体を回転させると近くにいる方に気付かず、ケガをさせてしまう場合があります。
手に持ったまま移動する場合は、ちゃんと周りを見てからにしましょう。

⑥丸ノコを置いたら勝手に走り出した。
刃の回転が収まる前に、作業台や床に置いてしまう事が原因です。
丸ノコを置く際は、刃の回転が収まるのを待って、スイッチを切ってから置きましょう。

丸ノコの事故報告では、命の危険は少ないものの、指を切断した等の報告は多いです。
十分に安全対策をした上で、使用しましょう。

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